釋文： 法眼月岡雪鼎 鈐印： 月岡 雪鼎(朱文) 本幅《若眾讀書圖》由江戶中期浮世繪畫家月岡雪鼎（つきおか せってい）所繪。畫中描繪一名身著紋服、束髮整齊的若眾（即清秀美少年）於書室中席地而坐，攤開的書冊置放於膝上、神情靜雅，體態婀娜卻不失矜持，畫家擅長將男色美學與書香風雅結合，筆下人物既有文士氣質，又不乏柔媚之姿。畫面配置上，畫師藉由對角線構圖巧妙引導視線，背景以屏風表現室內與庭園的通透感，屏風上山水畫筆致細膩，具備文人畫趣味。人物服飾上的家紋清晰可辨，衣紋處理以暈染法（ぼかし）與細筆點飾並用，體現出畫家精於繪事的功力。畫中紅底花紋地毯、漆器書函、武士刀等細節物件，豐富了空間層次，使作品不僅為美人畫類型的延伸，也更具有文人生活風俗圖之意涵。 本幅《若衆読書図》は、江戸中期の浮世絵師・月岡雪鼎（つきおか せってい）によって描かれた作品です。画中には、紋付きの装束を身にまとい、髪を整えて結った若衆（すなわち清楚で美しい少年）が書斎にて床に座し、膝の上に開いた書物を広げ、静かで上品な表情を見せています。その姿態は優美でありながらも慎ましく、画家は男性の美を讃える美学と書香の風雅を巧みに融合させ、文人の気品と柔らかさを併せ持つ人物像を描き出しています。 画面構成においては、画家は対角線構図を用いて視線を自然に導き、背景には屏風を配して室内と庭園の透け感を表現しています。屏風に描かれた山水画は筆致細やかで、文人画の趣を湛えています。人物の衣装には家紋が明確に描かれ、衣紋の処理にはぼかしと細筆による点描が併用されており、画家の高度な描写技術が窺えます。 また、紅地に花文様の敷物、漆塗りの書函、脇に置かれた武士の刀など、細部の描写が空間に奥行きを与え、美人画の延長としての性格を持ちつつも、文人の生活風俗画としての深みと趣を備えた作品となっています。